ペインクリニックの看護師に求められること

ペインクリニックとは、頭痛、腹痛などの慢性的な痛み、外傷に対する手術後の痛みなど様々な痛みを和らげる治療を行う科である。専門性が高く、痛みを和らげるという大きな役割に携われることから、看護師の転職先として注目されている。

ペインクリニックの看護師の仕事内容は、神経ブロック注射の準備や補助の他、患者が訴えている痛みを聞き取り正確に医者へ伝えることがメインとなる。神経ブロック注射は薬を注射で投与して痛みを緩和する治療法である。

看護師は注射の前に患者にストレスがないか聞いたり、声をかけて落ち着いて注射を受けることができるようにサポートする必要がある。その際、合併症や副作用の説明も済ませておくことが大事だ。そして注射が終わったら、副作用が出ないか様子を見なければならない。血圧や脈拍、体温などのバイタルサイン、呼吸の回数や深さに異常がないか、注射後に痛みがどの程度緩和されたか、などの経過を観察する場合もあるだろう。

仕事の中で、特に求められるのが聞き取りのスキルだ。痛みは感覚的なものであるため、人それぞれ表現の仕方が違う。どの程度のものなのか、痛みを感じるまでの経過、どんな薬を飲んでいるか、病気などの治療歴も聞き、病状の本質を導き出さなければならない。

その際、役立つのがペインスケールだ。ペインスケールは痛みを0から10の段階に分けて、一番痛い時が10だとして、今はどれぐらいかを把握するものだ。中には、顔のイラストを使って今の痛みはどれに近いかと聞くものなどもある。こうして正確に聞き取った患者の痛みの程度を、医師にきっちりと伝えることができるかどうかが、患者をスムーズに痛みから開放するためのカギになると言える。

ペインクリニックは、痛みに苦しむ患者の生活を手助けする重要な医療分野だが、まだ知名度が低い現状がある。ペインクリニックの看護師として働きたいのなら、まず正しい情報を仕入れて実態を知ることが大切だ。詳しい情報は、以下の《気になるペインクリニックって?<医療note>》というサイトに記載されていたため、参照してみると良いだろう。